ノーベル物理学賞、CCDセンサーなどの3氏に
スウェーデン王立科学アカデミーは6日、2009年のノーベル物理学賞を元香港中文大学長のチャールズ・カオ氏(75)、元米ベル研究所研究員のウィラード・ボイル氏(85)、ジョージ・スミス氏(79)の3人に贈ると発表した。授賞理由はカオ氏が「光通信に使うグラスファイバーに関する革新的業績」、ボイル、スミス氏が「電荷結合素子(CCD)センサーの発明」。賞金は1000万スウェーデン・クローナ(約1億3000万円)で、カオ氏が半分を、ボイル氏とスミス氏が残りを半分ずつ分ける。授賞式は12月10日にストックホルムで行われる。
現代の情報化社会を支える二つの技術が授賞対象となった。
光ファイバーは、電気信号の代わりに光を使って情報を伝達するシステム。細いガラスの糸で光を送る発想は、19世紀からあった。しかし、光の減衰が激しいため実用化は難しく、西沢潤一・東北大学名誉教授ら多くの研究者が、糸の構造などについて研究開発を重ねてきた。
そのなかで決定打となったのが、カオ氏が1966年に発表した「不純物を減らす」という、もっとも単純とも思えるアイデアだった。これをもとに70年、実用に耐える最初の純粋なファイバーができた。現在、光ファイバーは、インターネットや電話通信など日常生活でも活用されている。
CCDセンサーは、デジタルカメラに広く使われている。ボイル、スミス両氏は、光を電気信号に変える素子を集積して画像を記録する方法を、70年に考案した。
この技術が応用されて、現在では携帯電話で撮った写真を手軽に交換したり、国立天文台の「すばる」のような望遠鏡が微弱な光をとらえたりできるようになった。
業績から約40年たって授賞にいたった理由について、アカデミーは記者会見で、「この10年、広く社会で使われるようになったから」と説明した。
今回の授賞決定について、西沢氏は「私たちも研究した光ファイバーの分野が認められてうれしい。カオ氏に『おめでとう』といいたい」と話している。
(2009年10月6日20時55分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091006-OYT1T00822.htm
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