2009年7月20日星期一

秋田、大雨で4千人避難勧告…各地で冠水

秋田、大雨で4千人避難勧告…各地で冠水

発達した低気圧の影響で秋田県内は18~19日にかけて大雨となった。

 同県内10地点で7月としては過去最高の降水量を記録。米代川などで河川が氾濫(はんらん)し、9市町の計24棟の住宅が床上・床下浸水し、13市町の52か所で土砂崩れが発生した。

 19日午後3時現在、秋田県北部を中心に8市町村の4269人に避難勧告が出され、500人以上が避難した。北秋田市などでは、田んぼが水浸しになる被害に見舞われた。また、秋田新幹線こまちが終日運休するなど、交通機関も大幅に乱れた。

 秋田地方気象台によると、19日午後1時までの24時間降水量は、藤里町の216ミリを最高に、県内37観測地点のうち10地点で7月の過去最高記録を塗りかえた。降り始めの18日午前7時~19日午後9時までの降水量は、藤里町218・0ミリ、仙北市鎧畑(よろいばた)208・5ミリ、同市田沢湖207・0ミリなど4地点で200ミリを超えた。

 県総合防災課などによると、能代市の米代川や秋田市の新城川などが氾濫し、ほかの河川でも氾濫危険水位に達し住民らが避難。北秋田市森吉地区の男性(91)が避難途中、気分が悪くなり救急車で同市内の病院に搬送された。

 住宅の床上浸水は北秋田市と能代市で1棟ずつ、床下浸水は能代、三種、秋田など8市町で計22棟。作業小屋など住宅以外では計42棟が床上・床下浸水した。

 また、土砂崩れで国道や県道13か所が寸断し、潟上市で住宅1棟が一部損壊。県北を中心に14市町村で農地の冠水被害が確認された。

 東北電力秋田支店によると、土砂崩れで電柱が倒れ19日朝から夕まで能代市二ツ井町の69戸で停電した。

 秋田新幹線こまちは同日午前8時過ぎから終日運転を見合わせ、奥羽線、五能線など5線で計117本が運休した。

◆裏山崩れ、居間に土砂◆

 潟上市昭和豊川山田の農業伊藤良太郎さん(73)方では、19日午前5時頃、裏山が高さ約10メートル、幅約5メートルにわたって崩れ落ち、土砂が「ドスン」というごう音とともに家の壁や窓に押し寄せた。その後も崩落が断続的に続き、土砂はガラスを突き破り、居間と風呂場に計1・5立方メートルほどの土砂が流入。居間の畳は土砂で覆われ、浴槽も土砂で山盛りになり壁に30センチほどの亀裂が入った。

 土砂崩れに遭うのは現在の家を建ててから3回目。山の斜面の一部をコンクリートで固めていたが、今回はその上の部分から崩れ落ちた。伊藤さんの妻、チギ子さん(67)は、「今度は大丈夫と信じていたのに……」とショックを隠せない様子だった。

 ◆浸水被害各地に◆

 北秋田市によると、市内の農地計約588ヘクタールが冠水。米代川支流の前山川があふれ、同市今泉の農業簾内孝則さん(47)は「汚水で稲が病気にならないか心配。流れ込んだゴミの後始末も大変な作業になる」と肩を落とした。

 能代市では19日午後から米代川の水があふれ、家屋10棟の床下浸水と1棟の床上浸水被害が確認された。床上浸水した同市の無職、成田利美さん(72)は「昼過ぎから家の1階部分にまで水が上がってきた。怖くて仕方がなかった」と語った。

 馬踏川があふれた秋田市金足地区でもズボンをまくって歩く人や水しぶきを上げて走る車が見られた。
秋田県潟上市では裏山が崩れ、民家に土砂が流れ込んだ
家屋が浸水した秋田県能代市二ツ井町小繋地区
(2009年7月20日00時10分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090720-OYT1T00013.htm

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