中国の印象、日本の73%が低評価…食不安ぬぐえず
【北京=佐伯聡士】首脳外交は活発だが、中国製の冷凍ギョーザ中毒事件など「食の安全」への対応が不十分なことから、日本人にとっての中国の印象は改善されない──こんな結果が、日本の「言論NPO」と中国の英字紙「チャイナ・デーリー」が両国で今年5、6月に実施した世論調査で明らかになった。
調査結果によると、日本人の中国に対する印象は、「どちらかと言えば良くない」が日本側回答者1000人の62・7%と昨年同様最も多く、「良くない」と合わせると、昨年より2・4ポイント少ないながら、73・2%に達した。
理由としては、「食品安全問題などでの中国政府の対応に疑問がある」が、81%で最高だった。
中国人の日本に対する印象も、「過去の戦争」を最大の理由として、否定的な印象を持つ人が1589人のうち6割以上を占めた。
一方、「関係発展を阻害する問題」としては、日本側では「中国産品の安全性」が46・2%と最高。中国側では「領土問題」が49・2%と最高だった。中国産食品の安全性をめぐっては、「不安を感じる」と答えた日本人が94・8%、中国人側も69・9%となった。
首脳会談の成果については、双方とも、「回数を重ねているだけで評価できない」が4割以上を占めた。
言論NPOは、日中の有識者らが両国関係について議論する第5回「北京―東京フォーラム」(11月初めに中国遼寧省大連で開催)の主催団体でもある。
(2009年8月27日18時56分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090827-OYT1T00805.htm
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