タイ:紙飛行機大会で訪日の夢…12歳に「無国籍」の壁
【チェンマイ(タイ北部)西尾英之】タイ北部チェンマイの小学校に通うモン・トンジー君(12)が、紙飛行機の滞空時間を競う大会のタイ予選で優勝、千葉市で今月開かれる本大会に招待された。しかしモン君の両親は14年前にミャンマーからタイに逃れた難民。モン君は「無国籍」扱いのためパスポート発給が受けられず、このままでは日本に行けない。「日本の空に僕の紙飛行機を飛ばしたい」と訴えるモン君に、同情の輪が広がり始めている。
将来の夢は「パイロットか飛行機のエンジニア」というモン君の紙飛行機は、タイ予選で12秒以上の滞空時間を記録して小学生の部で優勝。9月19、20日に千葉市の幕張メッセで開かれる「全日本折り紙ヒコーキ大会」(主催・日本折り紙ヒコーキ協会)への参加資格を得た。
だが、モン君の国籍問題が立ちはだかった。関係者はタイ政府に、特例の渡航書類を発給するよう要請。しかし2日、モン君に内務省幹部は「発給は難しい」と伝えた。
涙ながらに「日本の大会に出たい。助けてほしい」と訴えるモン君の姿は同日夕の地元テレビニュースで大きく報じられた。一部の政治家からも「少年に同情している」との声が出ている。
モン君が通う小学校は、80人の児童のうち50人がモン君同様の「無国籍児」だ。ドゥアングリット校長(64)は「彼が日本へ行けば、同じ境遇の子供たちに夢を与えることができる」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090902-00000128-mai-soci
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