日中韓保健相会合、「食の安全」協力で合意
日中韓3か国の保健相会合が23日、東京都内で開かれ、3か国いずれかで「食の安全」に関する問題が生じた場合、速やかに他の2国に通知し、原因や再発防止策などを互いに共有するなどの協力体制を構築することで合意した。
日中韓が閣僚級で食の安全に関する協力の枠組みを設けるのは初めて。長妻厚生労働相、中国の陳竺・衛生相、韓国の全在姫(チョンジェヒ)・保健福祉家族相は、この協力を同日から5年間行うとした覚書に署名した。
覚書の柱は〈1〉食品安全分野の問題発生時に原因や再発防止策などを速やかに通知〈2〉各国の関係法令や検査方法などの情報を共有して各国が輸出品の生産者、販売者に指導〈3〉技術専門家などの相互派遣――の3点。
日中韓保健相会合は2007年に、感染症に関する協力体制の構築などを目的として始まり、今回が3回目。協力の枠組みを食の安全まで拡大したのは、中国製冷凍ギョーザ中毒事件などで、主な輸入国である日韓両国で問題意識が高まったことが背景にある。既に刑事事件となった中国製冷凍ギョーザ事件を協議する仕組みではないが、長妻厚労相は3大臣合同記者会見で「捜査当局の進展の度合いで原因が出てくれば、それを教訓として生かすことにはなる」と説明した。
一方、新型インフルエンザについては、昨年の第2回会合で強毒性の鳥由来の新型インフルエンザを前提とした共同行動計画を採択したことを踏まえ、発生状況や臨床研究などの情報共有を改めて確認した。
(2009年11月23日20時46分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091123-OYT1T00644.htm
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