2009年5月13日星期三

国立西洋美術館 世界遺産登録“待った”

国立西洋美術館 世界遺産登録“待った”
5月13日7時57分配信 産経新聞

 文化庁は12日、近代建築の巨匠と呼ばれるフランス人建築家、ル・コルビュジエ(1887~1965年)が設計した国立西洋美術館本館(東京・上野)を含む6カ国の建築物計22件の世界遺産候補について、国際記念物遺跡会議(イコモス)が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に、より綿密な調査を必要とする「登録延期」を勧告したと発表した。

 国内の世界遺産候補が登録延期勧告を受けるのは3年連続。6月にスペインで開かれるユネスコ世界遺産委員会で正式決定する。

 イコモス勧告は登録▽情報照会▽登録延期▽不登録-の4種類。平成19年の石見銀山遺跡(島根県)は延期勧告を覆して逆転登録を果たしたが、20年の「平泉の文化遺産」(岩手県)は登録が見送られた。

 ユネスコが勧告通りに登録延期を決めた場合、推薦書を再提出してイコモスの再審査を受ける必要があるため、登録は早くとも25年6月となる見通し。

 文化庁によると、イコモスは「コルビュジエによる都市計画の代表例であるチャンディガール(インド)が含まれていないなどの課題があり、資産全体の完全性が証明しきれていない」などと問題点を指摘した。西洋美術館本館については「価値や保存管理の取り組みで一定の評価を得ており、足を引っ張ってはいない」(文化庁)という。

 候補の正式名称は「ル・コルビュジエの建築と都市計画」で、各国に点在する建築の一括登録をフランスが提案。日本、ドイツ、アルゼンチン、ベルギー、スイスも推薦書に署名した。西洋美術館本館は国内唯一のコルビュジエ建築。

 塩谷立文部科学相は同日の会見で「延期勧告は残念だが、6月の最終決定までフランスに協力して登録働きかけの努力をしたい」と述べた。 最終更新:5月13日7時57分


http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html

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