上海の小学校を茨城へ 県が修学旅行誘致にラブコール
5月31日8時0分配信 産経新聞
中国の小学校に修学旅行で茨城県内を訪れてもらおうと、県が誘致作戦を展開している。現在のターゲットは、9月に首都圏への修学旅行を予定している中国・上海市の小学校。すでにこの学校の関係者を下見に招待。実現すれば、海外の学校の修学旅行を県が介入して招き寄せた初めての例となる。県はこれを、来県する中国人旅行者を増やす足がかりにしたい考えだ。(豊田真由美)
県観光物産課によると、修学旅行に参加する中国の児童は30~40人の予定。一行は成田空港に到着後、東京ディズニーランド(千葉県浦安市)など首都圏の観光地を回る可能性が高いが、県内では学力が同程度の小学校で、児童同士が合唱などを通して交流する時間を持ちたがっているという。
県が3月の下見で、鹿嶋市、水戸市、大洗町などを案内したところ、好評だったのはつくば市だった。来県した学校関係者らは、JAXAや産業総合研究所などを興味深そうに見学し、関心を示したという。
逆に、中国の人々が持つ日本のイメージと異なったために、訪問先の候補から外されたところも。工場見学を例にすると、外国人が希望するのは自動車、半導体、白物家電の製造工場で、ベルトコンベヤーを使った流れ作業やロボットによる作業の見学だという。県内にも自動車部品の工場があるが「見学を受け入れる余裕がない町工場が多い」(同課)ため、県内の工場見学は見送られた。
児童たちの交流先には、水戸市内の小学校を紹介したが、同課は「子供たちには楽しく良い思い出にもなるが、通常の授業時間をつぶして受け入れるのは調整が大変」と気にかける。
また、修学旅行の行き先の1つに県内が選ばれたとしても、中国の児童らに東京に近い1つの都市として「つくば」が認識されても、「茨城県のつくば市」とは認識されづらいことが予測されるため、同課は「『東京の北にあるどこか』でなく、『茨城』を印象づけたい」と意気込む。「そのためには、ぜひ県内に泊まって特産品なども味わってもらい、『茨城は良い所』と思って帰ってもらいたいのだが」とアピールに懸命になっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090531-00000021-san-l08
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